スポーツでの転倒や衝突などで、強い外力がかかることで起きる突発的な外傷、いわゆる怪我のことです。日常生活で起こる外傷（怪我）と同じようなものが多いのが特徴です。 |
長期的に同じスポーツを続けることで、体の同じ部位に繰り返し負担がかかって起こる、痛みや慢性症状が続くもののこと。スポーツによる体の使い過ぎ（オーバーユーズ）ですが、成人だけでなく、成長期の子供にもよく起こります。 |
【例】…捻挫・肉離れ・打撲(打ち身)・脱臼・骨折 など |
【例】…オスグッド病・ランナーズ膝・野球肩・テニス肘 など |
関節に必要以上の力が加わり、許容範囲を超えた動きが与えられて、靭帯や軟部組織を損傷すること。
【主な部位】…足関節・膝関節・手関節
筋繊維が急激に伸長され、断裂すること。特にスポーツ時の急激なターン動作やストップ動作時に起きることが多いです。
【主な部位】…大腿部・ふくらはぎ
転倒や衝突などの外力を受けることで発症。傷口を伴わない皮下の軟部組織の損傷のことです。
【主なスポーツ】…ラグビー・サッカー・空手 など
誰もが一度は経験のある、比較的発症しやすい指の関節障害。軽視されがちですが、骨折や靭帯損傷を伴うこともあるので、注意が必要です。素手で行う球技で多く発生します。
【主なスポーツ】…野球・バレー・バスケ など
正常な関節に外力が働いて、生理的な範囲を超えた運動が強制された時に発症。柔道で多く発生しますが、ラグビーやスキーなどの転倒でも起こります。
【主な部位】…肩関節・肘関節
【主なスポーツ】…柔道・ラグビー など
骨に対して繰り返し過度の外力が加わることで発症します。陸上競技の選手に多く見られます。
【主な部位】…中足骨・脛骨・腓骨
【主なスポーツ】…陸上・サッカー・野球・バスケ・バレー など
膝をひねるような場面でよく起こります。半月板は膝内部の内側（内側半月板）と外側（外側半月板）に1枚ずつあり、膝の動きをスムーズにしたり、膝関節を安定させたり、ジャンプなどの動作による衝撃を吸収する役割などを持っています。この半月板を損傷すると、膝関節の痛みや運動制限が起こります。
【主なスポーツ】…バスケ・バレー・体操・サッカー・テニス・野球 など
ふくらはぎ周辺の筋肉の緊張が強いことにより発症。スネの内側の下３分の１が好発部位で、痛みが起こります。急激に練習の負荷を上げたりすることで起こりやすいです。
【主なスポーツ】…陸上・マラソン など
１０代前半のスポーツをしている成長期の男子に多く見られます。走ったり・跳ねたり・ボールを蹴ったりといった脚の繰り返しの動作により、膝関節の下の脛骨粗面部で痛みが発生。また、大腿四頭筋の牽引力が負担となり、スネ上方部分が膨隆て痛みを伴います。
【主なスポーツ】…サッカー・バスケ・バレー・テニス など
急な加速や減速・ジャンプ・着地などの動作の繰り返しによる使い過ぎ症候群。膝蓋骨下の炎症です。ジャンプを頻回に繰り返す競技で多くみられます。
【主なスポーツ】…バスケ・バレー・陸上 など
ランニングによる使い過ぎ症候群。腸脛靭帯と言われる膝の外側の靭帯が、膝の曲げ伸ばしをするたびに擦れて摩擦が生じるため、その回数が増えると炎症を起こして痛みが発生します。マラソンなどの長距離ランナーに多く見られる症状です。
【主なスポーツ】…マラソン・陸上 など
テニスのストロークの繰り返しにより、肘に衝撃が集中し、痛みが発生する障害。痛みが発生する部位により、外側型(上腕骨外側上顆炎)、内側型(上腕骨内側上顆炎)、肘全体(内側・外側の両方)が痛む全型に分かれています。軽度の場合は、腕・肘の動作時のみ痛みますが、症状が進むと常に痛みが続く状態になります。
野球によるスローイング動作、特に成長期である10代の投手に多く発生する使い過ぎ症候群。投球肘の内側・外側・後方の痛みが主な症状で、肘の可動域制限やロッキング症状が起こることもあります。
【主なスポーツ】…オーバーヘッドスローのスポーツ(野球・テニス など)
あらゆる投球動作によって引き起こされる、肩関節障害の総称。 特にオーバーヘッドスローイングを行うスポーツで、多くは野球のピッチャー・キャッチャー、バレーのアタッカーをはじめ、テニスのサーブやスマッシュなどで発生します。
【主なスポーツ】…オーバーヘッドスローのスポーツ(野球・テニス など)
